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  • しおちゃん♪

”GO WEST!” 2000年4月7日

☆☆☆ 舟参宮 お伊勢参り 6日目 ☆☆☆

      --- グリーンランドパドル試し漕ぎ ---

≪ 2000年4月7日 遠州灘~伊勢へ ≫

巨大低気圧が過ぎ、未明に西風は弱まる。夜明け前、荷物をカヤックのハッチに収納、暗闇でのパッキングに手間取り、空が白んできてしまう

AM 5:30 赤羽根漁港 気温5℃

12キロ西の伊良湖岬を目指す。早立ちしたのは伊良湖水道の転流時刻に合わせるためだ。こういう地形の水道では、岸近くが先に転流する。水道中央部の転流時刻は9時前予定なので、伊良湖岬寄りの岸辺では7時過ぎには下げ潮の南東流に変わるだろう。と言うことは・・・伊良湖岬手前で足踏み状態になるか・・

AM 7:00 やはり前進速度が鈍ってきた

AM 8:00 GPSで対地速度をチェックすると時速2キロしか出ていない

AM 8:30 まだ伊良湖岬の3キロ以上手前だったが、横断を開始する

フェリーグライドで伊良湖水道航路の南東端にある赤い浮標を目指して進む。航路まで3キロ、神島までは5キロ半だ。本船は水道中央部にある幅わずか1.2キロ、長さ4キロの長方形の限られた範囲を通過するため、伊勢湾内外から扇型に集中してくる。まさにここは、伊勢湾航路、要の海域だ。水道中央部は、まだ下げ潮に変わったばかりで流れはそれほど強くなかった。しかし、時間の問題である。航路の南東端の赤い浮標の手前で大型ガスタンカーの通過を待つ。赤い消防船がスピーカーで航路横断に注意するよう呼びかけてきた。パドルを振って了解のサインを送る。

海は右側通行だ。伊良湖側から渡ると、航路手前が入港船で、真ん中より向こうが出港船の航路だ。左側から進入してくる本船が途切れるのを待ってダッシュを掛け、航路中程からは右側からの出港船に注意を払う。伊勢湾側から舷側が高い箱のような自動車運搬船が接近してきた。大きい船は見かけ以上に巡航速度が速い。横断の残りは600メートル、運搬船まではまだ3キロ以上あると踏んでそのまま止まらずに横断を続けた。あっという間の航路横断であったが、神島側の航路標識を越えるとホッっとした。

神島の東側にはふたつの暗礁があって、潮が波打って川のように流れていた。神島灯台を目指して漕いだが、南東側にガンガン流された。潮の陰になっていた神島南東岸にカヤックを漕ぎ寄せる。

さて、このまま下げ潮に乗り真っ直ぐに石鏡方面を目指すそうか?

AM10:00 神島の東岸沿い下げ潮を漕ぎ上がり、北岸の神島漁港に立ち寄る事にした。神島はこの旅で唯一土地勘がある所だったからだ。神島漁港は風情がある。なんとなく伊勢路にやって来たという実感が湧いてきた。港のスロープに上陸しちょっと一休み、まずはメールの送信を行なう。

神島の西側には伊勢路の海岸線というか島並、山並が広がっている。西側の答志島、菅島のある鳥羽方向ではなくて、南西側の松ヶ鼻方向に針路をとった。神島の南西側にはハタバタ礁、沖ノ瀬、ヘエデ礁と、暗礁や干出堆が連なっている。下げ潮の最盛時で潮が速い。水温は低く、潮の透明度は無い。沖ノ瀬にはブーマーが白く砕けていた。

対岸が近づくと深い入り江の奥に大きなアーチ境が見えた。麻生の浦大橋だ。と言うことは左手前の岬が松ヶ鼻で港は石鏡漁港に間違いない。いよいよ全く未知の領域に接近だ。水場は確保できるか?物資の補給はうまく行くか?どんなキャンプサイトが見つけられるだろう?

またちょっとワクワクして来た(o^^o)

昼前に石鏡島の岩礁地帯を抜けてハンス鼻を南下。沿岸は既に上げの北流に変わっているが、沿岸流なのでそう強くはない。さらに南下を続ける。鎧埼、国崎漁港を越える

PM13:30 相差(おうさつ)町の広い砂浜に上陸した。晴れ間が覗いてきて、東の風がやや涼しい。浜の南端にテントを張り、順調な伊勢到着をメーリングリストに送信。そしていよいよ港町の探索に入る。食堂、トイレと水場の確保、そして食料の補給である。相差町は道幅の狭い港町である。看板にグルメの町とあった。大衆食堂を見つけて千円の刺し身定食を頼むと分厚い鰤の刺し身が出てきて、新鮮で旨かった。うん、これならば納得♪

ちなみにこれ以降、伊勢路のさしみ醤油はすべて溜まり醤油であった(*^O^*)

町でビール、清涼飲料水、レトルト食品、バナナ、パン、電池、ロウソクなどを補給。漁港でトイレと水場の確認をしてキャンプに戻ると、さっそくメールの返事が来ていた。北陸からMazzaさんが志摩半島のイベントに向かっている。中西さんから明日のアズリ浜でのイベントの予定が送られてきた。柴田さんや吉角さんからも返事が来た。万歳! 

う~ん。電話だったらそうそう図々しくは連絡を取れないけれど、メールならば迷惑は少ない。旅のリアルタイム情報ならばきっと面白がってくれるだろうと勝手に判断する

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